このほど、総務省は「2004年10月1日現在の推計人口」を発表しました。
それによると、総人口は1億2768万7千人。この1年間に6万7千人増加したことになりますが、増加率は0.05%で増加数、増加率とも過去最低でした。
また、 同調査開始(1980年)以来、90歳以上の人口が初めて100万人を突破する等、少子高齢化の進展が改めて浮き彫りになっています。
同調査は、総務省が国勢調査結果などに基づきまとめたもの。総人口1億2768万7千人の内訳は男性6229万5千人(前年比0.01%減)、女性は6539万2千人(同0.12%増)で、男性の人口が減少したのは戦後初めてです。
なお、出生と死亡の差を表す自然増減数は戦後最低水準の10万2千人増。海外への転入と転出の差を表す社会増減数は3万5千人減でした。
これは、出生数が減少し、海外移住が進んでいることを表しているものと思われます。
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また、老年人口(65歳以上人口)が2487万6千人(総人口比19.5%)と、過去最高の割合となっています。
さらに90歳以上の人口が101万6千人(同0.8%)と初めて100万人を超え、一方、年少人口(0〜14歳人口)が1773万4千人で前年比0.1%減となるなど、少子高齢化をはっきりと表す数値となっています。
都道府県別では、大阪、広島など7府県の人口が前年同月比でマイナスに転じ、人口減少県は、過去最多と並ぶ35道府県に増えています。
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