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確定拠出年金制度改正 マッチング拠出とは

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 平成21年度税制改正において、「確定拠出年金制度に係る所得控除等の見直し」が予定されています。

これは、いわゆる日本版401K制度にマッチング拠出(個人拠出)を認める制度です。

確定拠出年金(日本版401K)制度

 確定拠出年金は「拠出額=掛け金」が決まっている「掛け金建て」の年金制度です。

掛け金を企業が負担する「企業型」と個人が負担する「個人型」があり、一定額までの掛け金については損金算入(企業型)、または所得控除(個人型)できるなどの税制優遇を受けることができます。

ただし、将来に受け取ることができる年金の額が運用利回りによって変動するため、従来より自己責任の重い年金制度と言われています。

※もともとアメリカの制度が参考にされたため、その条項名401Kから日本版401Kとも呼ばれています。

マッチング拠出とは

 確定拠出年金制度は企業型と個人型に区分されているため、一般的な社会保険のように労使が負担を分担するという考え方は認められていませんでした。

企業型において個人(従業員)が任意で掛け金を増やしたいと思っても、個人が負担した掛け金については所得控除が認められなかったのです。

 そこで、今回の改正では、企業型の確定拠出年金において個人の追加拠出を一定の条件付きで認めようということになりました。

個人の拠出額に合わせて(マッチして)企業も負担するという考え方から、個人拠出のことをマッチング拠出と呼んでいます。

21年度改正内容は

 企業型確定拠出年金において、(1).企業の拠出額を限度とし、(2).企業の拠出額と合計して拠出限度額の範囲内で行う個人拠出(マッチング拠出)について全額を所得控除できるようになります。

 また、企業型、個人型とも拠出限度額が以下の通り引き上げられます。

□企業型(他の企業年金がない場合):月額51,000円(現行46,000円)
□企業型(他の企業年金がある場合):月額25,500円(現行23,000円)
□個人型(他の企業年金がない場合):月額23,000円(現行18,000円)



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