今、ドライブスルーが脚光を浴びています。
もともとは1977年にマクドナルドがスタートさせたもので、飲食業界に少しずつ浸透してきています。
クルマから降りることなく注文の品が受け取れることで、子供連れの顧客やカップルなどに人気がありましたが、最近では顧客の様々なニーズからドライブスルーを導入する業種が増えています。
最近、報道で話題となったのが群馬県前橋市にオープンした眼鏡専門店「JINSパワーモール前橋みなみ店」です。
車に乗ったまま専用レーンに入り、ディスプレイから試しにかけたいフレームを選びます。
マイクで店員に伝えて車を進め、ドライブスルー専用の窓口で眼鏡を受け取り車内で試着し、気に入ったら購入することができます。
愛知県長久手市には、大垣共立銀行が全国初の銀行窓口のドライブスルーをオープンさせています。
通常の銀行窓口と同様に、ドライブスルー窓口で口座開設や定期預金の申し込みなどもできます。
車高に合わせて上下する窓口が2カ所あり、窓口とは別にドライブスルー対応のATMも2台設置され、いずれも年中無休で営業しています。
長久手市はトヨタを中心とする新興都市で、車を使う若い世代が多く、新しい顧客囲い込みを狙っています。
日本ではないですが、英国大手百貨店のSelfridges (セルフリッジズ) は、顧客がオンライン上で注文した商品を実店舗において車から降りることなく受け取れる世界初となるドライブスルー形式のサービスを2014年1月に開始する予定です。
効率的なサービスが注目を集めています。
実は、様々な業界でドライブスルーが既に導入されています。いくつかご紹介します。
質屋さんのドライブスルーが京都と北海道にあります。
他人に顔を見られたくないという要望に応えたもので、京都の大手質屋「加藤商店」や北海道帯広市の「グリーンヒル質舗」などが始めています。
書店でも、全国で初めて車から降りずに雑誌や書籍等を購入できる『マガジンドライブスルー』というサービスを展開しているのが、東京町田市で店舗展開している「久美堂」の旭町店です。
この店は店舗入り口に車イスやベビーカー用のスロープを設け、棚を低くして本を取りやすくするなど、バリアフリーを推進しています。
また、小児科医院「あらいキンダークリニック」(群馬県高崎市)では、院内感染予防や、待ち時間の長い時、子供が車で眠ってしまった時などに便利なドライブスルー受付があり、大変重宝がられています。
医療関係ではドライブスルー薬局もあります。
患者さんが車に乗ったまま処方箋を出し、薬を受け取ることができます。
仙台市の「仙台調剤」や長崎県諫早市の「はまさと薬局」などがサービスを始めています。
ドライブスルーを1つのサービス方法としてビジネスに活かす動きが見て取れます。
このような視点で研究をしてみてはいかがですか?
(記事提供者:(株)税務研究会 税研情報センター)
記事提供:ゆりかご倶楽部 |
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