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HOMECONTENTSエトセトラ税理士の独り言20世紀の終わりに


20世紀の終わりに

西暦2000年の師走になりました。二十世紀も残りわずかとなりました。
皆様に支えられて、生かされていることに感謝申し上げます。

皆様とのご縁のあった不思議、たくさんの人がいるなかで一生の間に何人と知り合い、何人の方と友情を結べるのかそれが仕事の関係であっても、とても尊く思われます。
全人類の数にくらべればほんの爪の上の砂の数にも及びません。

ちょっと経営破綻に関して私見を述べたいと思います。
経理関係の仕事にたずさわっている関係からいくつか思うままにしるしてみます。

企業の存続発展のポイントは企業の人材、とくに経営者と経営幹部の知識、判断、人望、戦略その他の器量と福運によって決定してしまうことのように思われます。
ゆえに、持っている器量と運の範囲内を守りかつ成長させなければ挫折してしまうように思われます。

経営者が経営者たらなければならないことを私なりに思うことのひとつには、公私混同を自分はしていないかという反省が必要ということです。

実務的には、現金出納帳の記載です。
基本中の基本ですが、いわゆる現預金管理はきちんと行わなければなりません。
使途不明は会社をあやうくする元凶のひとつです。

ふたつには、会社の余裕資金以外で、ましてや借入資金で株式投資や不動産投資をしてはならないということです。

必要を超えた力以上の不動産投資は会社を危うくします。
株式投資もしかりです。
経営者は会社の必要資金を投機にむけてはならないということです。

三つ目には、会社の資金を貸付けしてはいけないということです。
社員並びに取引先に対して責任をもつ経営者はときには友情や人情を捨てなければならないということです。
それほど経営者の自覚が必要と思われます。

四つ目には限界以上のことはしないということです。
自分の限界以上のことに挑戦すると冷静な判断ができなくなり、見あやまってしまう。

売ろう売ろうと売上にばかり気をとらわれ、不良債権をつくってしまいがちです。
力以上のことをすると無理が生じます。
もちろん、知識や技術の限界への努力はおおいにやるべきです。

五つ目には何事にたいしても決してあきらめないことは非常に大切なことと思います。

成功の要因にもこのことはだれでもおっしゃることです。
けれども、引き際を決めるのは経営者の最も決断をようするものです。
被害の少ないうちにひく勇気は攻めていくよりはるかに大きいものです。


税理士 川島博巳  2000/12/04
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