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HOMECONTENTSエトセトラ税理士の独り言素直な心と変わりない姿勢


素直な心と変わりない姿勢

 昨年の9月のリーマンショックからアメリカ経済はもとより世界へとそして日本へと不安とリストラが行なわれている。
トヨタをはじめてとする世界企業も工場休止など実態経済の悪果が新聞などのメディアで毎日のように報じられています。

日本人はどうも不安に弱いようである。
いっせいに右向け右のように不安の一色のようになる。
企業の存続のために、まず弱いものが犠牲になる。この法則は変わっていない。
現在の資本主義がもう限界にきているのだろう。
資本主義経済は弱肉強食の世界である。
民主主義とは、個人の自由はあるが、競争社会でもある。強い者が勝つ世界である。

 松下電器産業株式会社がパナソニック株式会社に社名変更となった。
最近のテレビ広告をみたら、まるでソニーのような広告になったような感がある。
トヨタ、ホンダはそのまま創業者の名前をつかっているのに、個人的には、松下幸之助氏をしたって、たくさんの本を読みあさった者としては、さびしいものを感じる。

ダム式経営や素直な心など、企業経営に、経営者にとって必要な教訓を学んだことを覚えている。
私にとってかなりの影響を及ぼしたものである。

素直な心といえば、安岡正篤氏と共通な点がある。物事を考えるときに、長い目でみる、多面的にみる、
根本的にみるなど素直な心と通ずるものがある。

日本の経営者の方に申し上げたい。おたおたしすぎです。
企業は、絶好調、よいときに悪くなる原因を作るものである。状況がどう変わろうと、素直な心と変わらない姿勢をもつべきであります。
好況だろうと不況だろうとバブルだろうとバブルがはじけようが、同じ姿勢をつらぬく根本が経営哲学である。
経営哲学とは、人間の生き方そのものなのであります。
要は人間性が必要なのであります。人間性を持った企業経営が必要なのではないでしょうか。

利益中心の経営ではない、人間のための経営が必要なのではないのでしょうか。
人間のための経営とは、人間を幸福にするための会社であり、社会であり、国であるにつきると思います。
その根本から離れてはいけない。
その根本の目的のために企業も存在するという経営哲学をもつべきである。
大企業には、国家を憂え、社会を支えていく社会的使命がある。
いな、社会の中に存在する企業は、このためにあるという経営哲学を持たねばならないと思います。
自分だけよければいいという人間が多すぎます。
他人の喜びを自分の喜びとし、他人の悲しみを自分の悲しみとして自他ともに共生していく社会を築いていこうではないでしょうか。

根本を離れて、企業の存在価値はありません。
いま求められているのは、人間性をもった企業経営者、政治家なのだと思います。

一喜一憂することなく、なにが、いいことなのか、悪いことなのかの判断の視点を見据えた経営への舵取りが求められていると思います。

個人的には、私は文明退化論者ですので、電気すらなくなってもよいと思っていますので(ちょっとは困りますが)、素直な心と変わらない姿勢を持ち続けたいと思います。


税理士 川島博巳  21.01.26
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