このほど、経済産業省は、平成15年2月から施行された「最低資本金規制特例制度」の活用事例をとりまとめ、「最低資本金規制特例制度活用事例集2004」として公表しました。
事例集の公表は昨年に続き2回目です。
最低資本金規制特例制度は、平成15年2月1日の中小企業挑戦支援法(新事業創出促進法の改正)の施行により、5年間限定ではありますが、一円しか元手(資本金)がなくても株式会社や有限会社が設立できるようになった制度です。
今年1月に発表された経産省の資料によると、平成15年2月1日〜平成17年1月21日までに同制度を活用して設立された企業数は20,211件。
うち927件が資本金1円で起業しています。
国内において年間で設立される企業数は約8万社強ですから、実に1割強の企業が同制度を活用していることになります。
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今回、経産省が公表した事例集では、同制度を利用した32社について、「長年の経験を活かして」「アイデアやひらめきで」「独自の技術や資格を活かして」「家族、友人の応援や、豊富な人脈を活かして」といった企業設立の傾向別に分類し各起業家を紹介している他、同制度利用者へのアンケートなども掲載されています。
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