このほど国税庁は、「平成16年分の所得税、消費税及び贈与税の確定申告状況について」を公開しました。
それによると、今年、所得税の確定申告書を提出した人は2166万7千人と、6年連続で過去最高を更新。
所得金額も4年ぶりに40兆円を突破しました。
申告者の内訳を見ると、「申告納税額のあるもの」が744万人で前年比107.3%だったのに対し、「還付申告」は1082万人で同96.9%と減少しています。
国税庁は、これについて「中途退職者の減少などで還付申告者が減り、その分が納付にシフトした」と分析しているようです。
また、譲渡所得の申告者が24万人(同123.9%)と昨年より12万人近くも増えており、その半数強(54.0%)は株式譲渡です。
これは、株式市場が安定してきたことに加え、インターネットを利用したオンライントレードが普及したことなどから、個人投資家の活動が活発化したことが要因のようです。
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ところで、今年、大幅に機能が向上した、国税庁ホームページの確定申告書作成コーナーですが、アクセス件数が1024万件と前年から倍増しています。
そのうち同コーナーで申告書を作成した人は444万件、実際に提出された申告書は69万件といずれも大幅に増加しています。
ちなみに、国税電子申告・申請システム(e-tax)を利用して確定申告を行ったのは18,694件でした。
これは、全申告件数の約0.1%。所得税の確定申告では、今回がはじめての全国運用(昨年は名古屋管内のみ)なだけに、まだまだこれからでしょうが、確定申告書作成コーナーの利用件数の伸びに比べると今ひとつの感は否めません。
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