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電子申告・納税利用の伸び悩み要因は?

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 鳴り物入りで導入された国税電子申告・納税システム(e-TAX)が伸び悩んでいます。

国税庁の調べによると、開始届出の提出件数は91,007件(2005年6月8日現在)と半年間で70%弱伸びています。
これだけ見ると、電子申告・納税の利用者が順調に伸びているように見えます。
 しかし、2004年6月開始以来の累計利用者数は106,020件と、国税庁目標の「2006年度に130万件」からするとかなりお寒い状況です。

 一般的に、このようにe-TAXの利用が低調な理由は、主に手続きの煩雑さだと言われています。
 この度、国税庁が公開した「e-TAXのアンケート実施結果」にもその傾向が現れています。

まず、「e-Taxを利用しなかった理由」について「電子証明書の取得に手間がかかる」「電子証明書の取得に費用がかかる」「カードリーダの入手に費用がかかる」など、e-TAXを利用しようとする際に掛かる手間や費用を上げた人が圧倒的に多数を占めました。

 また、「e-Taxをどのようにして知りましたか」という設問では、「ホームページ」「チラシ・リーフレットなど」「新聞・雑誌」「テレビ・ラジオ」などが上位を占めました。
さらに「開始届出書を提出した理由」の設問では「税務署又は金融機関に赴く必要がない:258件」「税務署の閉庁時間でも提出(送信)ができる:196件」という具体的な回答も多かった反面、「パソコン(インターネット)を有効活用したい:273件」「体験したかった、興味があった等:216件」という回答も多くありました。(ちなみに「税理士からの紹介」は14件)

 これらのアンケート結果を見ると、マスコミ等の影響により比較的軽い気持ちで開始届出を出したものの、手続きの煩雑さやコストが原因で利用には至らなかったという傾向が見えるようです。