このたび国税庁が「平成17年分の所得税、消費税及び贈与税の確定申告状況について」を公表しました。
これは、今年の2月から3月にかけて行われた確定申告についての申告状況をまとめたものです。
それによると、今年の確定申告期に所得税の申告書を提出した人は、過去最高の2318万1千人だったそうです。
また、今年の確定申告においては、免税点が引き下げられた消費税の申告と、利用者の低迷が問題視されている電子申告がどうなったかも気になるところです。
◆所得税の申告者数は過去最高
所得税の申告者数は過去最高で、申告納税者数、還付申告者数とも昨年より10%以上伸びました。
年金税制の見直しで公的年金受給者の申告が増加したほか、ネットトレードの普及によって個人投資家が増えたことが要因です。
◆消費税の申告件数は昨年の4倍弱
免税点の引き下げにより、申告者の大幅な増加が予想されていた個人事業者の消費税申告は、予想通り前年比378.6%と大幅に増加しました。
なお、新たに課税事業者になることが見込まれていた122万人については、2年以上に渡って広報活動等を実施した結果、約96%に当たる117万人強が申告したそうです。
◆電子申告利用者は4万4千件
電子申告の利用者は、所得税が3万5千件(前年比186.4%)、個人事業者が1万件(前年比318.1%)でした。
いずれも大きな伸び率を示していますが、全申告に占める割合は所得税が0.15%、消費税が0.63%と依然として1%にも届いていません。
一方、国税庁ホームページの「確定申告書等作成コーナー」を利用して申告書を作成、提出した件数は、所得税が127万件、消費税が5万3千件といずれも大幅に増加しています。
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