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金融庁が日本版SOX法の実施基準案を公開

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 11月21日、日本版SOX法(日本版ソックス法、J−SOX)において内部統制を整備・評価・監査するための実務的なガイドラインである「財務報告に係る内部統制の評価及び監査に関する実施基準」の公開草案が金融庁から公表されました。

同草案は12月20日まで一般からのパブリック・コメントを受け付け、来年1月には正式な基準として公開される見込みです。

 日本版SOX法は法律の名称ではなく、株式公開企業に厳格な内部統制を求める「金融商品取引法(投資サービス法)」と、そのために企業が守るべきガイドラインである「財務報告に係る内部統制の評価及び監査に関する実施基準」の2つからなるものです。

 すごく乱暴な言い方をすれば、日本版SOX法は「自ら欠陥を見つけて是正しない企業には罰則を科す」仕組みであり、今回公表された基準案は「企業が自らの欠陥を見つけ是正するためのやり方」を示すものといえます。

 同基準案は、「内部統制の基本的枠組み」「財務報告に係る内部統制の評価及び報告」「財務報告に係る内部統制の監査」の3部構成。内部統制が有効に機能していることを継続的に評価するプロセス(モニタリング)の方法、経営者、取締役会、監査役の役割、そして、特に評価、監査すべき業務プロセスなどを定めています。

 ところで、日本版SOX法の語源は、エンロン事件などを機にアメリカで生まれたSOX法(企業改革法)ですが、そのアメリカでは厳しすぎるSOX法の見直し議論が白熱化しています。
議論の行方によっては日本版SOX法も大きく見直される可能性があります。


参考URL
公開草案




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