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倒産の兆候

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倒産は、景気が回復するときによく起こります。
それは、資金繰りのことが理解できている経営者はおわかりだと思います。
売上が増加していくときは、運転資金が増加し、資金が潤沢であれば問題はないのですが、資金の手持ちがないと、つい売上を上げようとして、運転資金につまり倒産してしまうのです。

ここに来て、そういう兆候が表れだしたような感じを受けますので、要注意です。
そこで、倒産の兆候がどのように表れてくるのかをもう一度ご確認いただこうと思います。

 具体的な兆候としては、資金繰りが困っているということなので、当然のことながら、支払いに関して、以下のようなことが表れてくるはずです。
@支払い条件の変更の申し出
A支払い延期の要請
B支払手形のジャンプ
C手形決済銀行や小切手の決済銀行の変更

 そして、販売について、安売りを始めるというようなことも表れてきます。
 前述したようなことは、具体的に表れてくる事象であるから、絶対に見逃してはなりません。
経営者が支払いについて興味を持っていれば、まず見逃すことはないのです。
それよりも、得意先へ出入りしている営業社員が、そういった視点で得意先を見ているかどうかが重要です。
つまり、売ったお金を回収できるかどうかは、普段の得意先訪問時が、最大のチェック機能になるのです。

 得意先へ出入りしている営業社員がまず気づかなければいけないことは、職場全体の雰囲気に問題はないかということです。
いつも訪問をしている営業社員は、何かが違うと感じたときは、必ず、上司に報告をすべきです。

例えば、従業員の私語が多くなっているとか、ひそひそ話しをしているとかは結構、要注意です。
また、上司への言葉使いもその一つ。横柄な言葉使いが出てきたときは、要注意です。

それから、雰囲気でわかると思うのですが、仕事に対して前向きではなくなってしまっていないかということも一つです。
さらに、訪問時に、会社の中の整理整頓が、従前に比べてどうかということも気にかけなくてはなりません。

そして、各会社も、会社の中に、白板やら黒板やらが置いてあったり、掛けてあったりするのですが、その記載内容が変化しているか、又は、乱雑に書くようになっていないか、内容はどうかなどを見ていると、それなりのことは、わかってくるはずなのです。
このことは、若い営業社員には、それなりの教育をしておかないと、よほどの感性を持ち合わせていないかぎり無理なのです。

 そして、今、金融機関が貸出先を見て、少しでもその兆候が表れれば、回収しようということを考えているということを忘れてはなりません。
金融機関は、現段階では、独立性がほとんどありません。
すべて国の管理下にあると言っても過言ではないのです。
そう、金融庁の下にあるということです。

したがって、金融庁への質問に対してどう答えられるかが、融資の際のポイントとなるのです。
そのせいか、非常に厳しい査定になっているということを忘れてはなりません。

ゆりかご倶楽部より




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