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電子申告控除5000円はお得か?

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 平成19年度税制改正では、個人が所得税の申告を電子申告した場合、5000円の税額控除を受けることができる制度が導入されます。
税額控除ですから、電子申告すれば税金が5000円戻ってくるというイメージです。
ただ、この制度の適用を受けられるのは平成19年と平成20年の所得のどちらか一方で、今年の確定申告ではありません。

 なお、この制度の適用を受けるためには、納税者自身が公的機関や電子証明書発行機関(民間)の発行する電子証明書を取得して、電子申告に添付する必要があります。

 電子証明書の取得費用は発行機関によりピンキリですが、もっとも安いのは住基カードに電子証明書を付ける方法です。
写真入りで1500円、写真無しなら1000円で電子証明書を取得でき、1年間の更新料も500円で済みます。
また、電子証明書をパソコンで読みとるためには、3000円〜1万円くらいのICカードリーダも必要です。
 つまり、電子申告するためには4000円以上の出費が必要になるため、5000円の控除を受けても、実はそれほどお得感はありません。

 しかし、電子申告には「税務署に行く必要がない」「還付が早く受けられる」「時間を気にせず申告できる」などのメリットもあります。
パソコンに慣れた方なら、手書きよりもずっと早く申告書を作成することも可能です。
電子申告するかしないかは、これらのメリットを総合的に考えて決めるのが得策で、5000円控除は「おまけ」程度に考えた方が良いかもしれません。

 なお、税理士が代理申告した場合には、納税者の電子証明書を省略できるようになるため、この場合に5000円控除を受けるケースはごく少数に限られると思われます。




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