モノが売れないと悩みを抱える企業が多い現代。
その中、解決策として注目を集めるのが「コト消費(目に見えるモノではなく形のないコトにお金を支払う消費スタイル)」です。
さらに、最近は一歩進んだ、「トキ消費」に熱いまなざしが注がれています。
なぜ、いまトキ消費なのか。消費の歴史をさかのぼると見えてくるものがあります。
かつて人々は車や洋服、宝飾品など、「モノ」を消費してきました。
ただ、世の中が豊かになると、所有欲を刺激するアプローチでは生活者の食指は動きにくくなります。
そんな中、モノからコトへ消費の中心が移り、「コト消費」が重要視されるようになります。
具体的に、コト消費とは体験欲を刺激する体験型消費などが該当します。
楽しかったコト、心に残るコト、思い出といった、モノを買っただけでは味わえないコトが消費の対象となります。
ただ、コト消費も最近では出尽くし感があり、新鮮味に欠けつつあります。
そこで、「コト消費」のさらに一歩先を行く「トキ消費」に注目が集まっています。
トキ消費とは、いまそこにしか生まれない「トキ」を楽しむという消費の形です。
代表的なのが、ハロウィーンがあります。
仮装し、渋谷のスクランブル交差点で、見知らぬ人とハイタッチを交わす。
そこに集まった人たちが同じ時を過ごすことで、時を共有する喜び、楽しみが生まれます。
また、旅行では、いつでも訪れることができる名所ではなく、めったに見ることができない「いま」だけの景色を大切な仲間たちと訪れるのがトキ消費になります。
トキ消費は今後伸びる余地が大きく、売上を伸ばす手段として期待されています。(
ここ数年、好景気といわれますが、依然、消費者の財布のひもは固く、売上伸長は簡単にはいきません。
その中、消費の中心がモノを売る「モノ消費」から、「コト消費」、そして「トキ消費」に移ろうとしています。
「コト」「トキ」、両者の違いとは? そして、なぜ、いま、コトの一歩先を行くトキ消費に注目が集まるのでしょうか。
コト消費の代表的なものは体験を伴い、商品を売る「体験型消費」があります。
一例を挙げると、ある梅酒メーカーでは、手づくりの梅酒や梅シロップを体験する店を開きました。
顧客は自分の好みに合わせ、梅の種類や砂糖の量を調節し、オリジナルの梅酒をこしらえます。
このメーカーは梅酒を売るだけでなく、梅酒づくりという楽しい体験を合わせて売ります。これがコト消費です。
他方、いまそこにしか生まれない「トキ」を楽しむのがトキ消費です。
ハロウィーンのときの渋谷、最近ではサッカーワールド杯の日本代表への応援など、その時にしか味わえないトキを楽しむものをいいます。
中でも、多くの人が参加し、盛り上がるお祭りタイプが人気です。
梅酒づくりはいつでも参加でき、一人でも楽しめますが、サッカーの応援は大会開催期間中、国民の多くが興味をもち、盛り上がることで一体感が生まれ、参加者は他では味わえない深い感動を得ることができます。
SNSが発達した現在、インターネットを通じてイベントの概要を知ることはできます。
が、実際に多くの人と参加し、気持ちが一体となる感動はネットだけで得るのは難しいものがあります。
トキ消費は、SNSが発達した現在ならではの価値があり、今後に期待できる消費の形といえます。
(記事提供者:(株)日本ビジネスプラン)
記事提供:ゆりかご倶楽部

参考URL
■国税庁HP新着情報 8月27日朝時点での新着情報は、以下の通りです。
国税庁ホームページ掲載日:平成30年8月24日
≪国税庁等について≫
●国税庁非常勤職員(アルバイト)募集案内
■財務省 各年度別の税制改正の内容
□総務省 税制改正(地方税)
■ご意見箱 財務省 |
|


|