◆スマートフォンで申告書作成ができる
国税庁では去年から、スマートフォン専用画面を所得税の確定申告書作成サイトで展開しています。
去年は「給与は1か所からで年末調整してなければダメ」「医療費控除と寄附金控除しか所得控除が入れられない」などと、制約が多すぎて、サラリーマンの方でも「これじゃ申告書が作れない」と感じた方が多かったかもしれません。
今年はそんな声を意識してか、給与所得については年末調整していないものにも、複数箇所からの支給にも対応、さらに年金や雑所得・一時所得にも対応してきました。
また、所得控除に関してはすべての控除に対応しています。
これで、年末調整でうっかり出すのを忘れてしまった生命保険料の控除もスマホ申告可能です。
◆e-Tax利用方法は去年と同じ2パターン
スマホから作成した確定申告書はPDFで出力されるので、印刷して郵送・税務署に持ち込みで申告もできますが、そのまま電子的に申告できるe-Taxの利用も可能です。
スマホにカードリーダライタ機能がついていれば、マイナンバーカードを読み込むことによって申告が可能です。
また、リーダライタ機能がない場合は、税務署で発行してもらえる、IDとパスワードがあればe-Taxが可能になります。このあたりの方式は去年と変更はありません。
◆残念ながらできないこともある
事業所得や不動産所得があったり、住宅借入金等特別控除の初年度の申告や分離課税の申告がある場合は、スマホ専用画面で作成作業が行えません。
質問に答えてゆくと、スマホ専用画面でなく、PCの申告書作成画面が出てきますが、スマホでの操作ではものすごく使いにくいので、あまりお勧めできません。
スマホ専用画面が出ないものに関しては、どうしても入力は多岐にわたり複雑ですし、参照すべき資料も多くなってきます。
素直にPCで作成するか、税理士に依頼することも視野に入れたほうがいいでしょう。
記事提供:ゆりかご倶楽部
参考URL
■国税庁HP新着情報(国税庁トップページ)
2月10日朝時点での新着情報は、以下の通りです。
国税庁ホームページ掲載日:2020年2月7日
≪トピックス≫
●令和元年分確定申告期の確定申告会場のお知らせ
≪税の情報・手続・用紙≫
●酒類の取引状況等実態調査の実施状況の公表について
■財務省
・財務省 各年度別の税制改正の内容
□総務省 税制改正(地方税)
■ご意見箱 財務省
□法令解釈通達 |国税庁
■消費税の軽減税率制度について|国税庁 |
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