デジタルツインという言葉を耳にする機会が増えました。
ただ、どのような技術で何ができるのか、今一つわからないという声もあります。
デジタルツインを直訳すると「デジタル空間上の双子」となります。
サイバー空間上に人やモノ、さらには建物や工場、街全体までをデジタルで表現し再現させたものを指します。
リアルとサイバー空間、両者の世界は双子のように瓜二つなので「ツイン」と命名されています。
デジタルツインは工場の生産性向上のほか、防災から渋滞予測、個人の健康増進まで、幅広く活用できる技術です。
具体例として、デジタルツインを活用した渋滞予測の例を挙げましょう。
現在、国土交通省では3Dデジタル地図のプラットフォームを構築し、全国56都市のデータを無料で公開しています。
そこには、道路や橋、鉄道など、一般的な地図情報はもとより、建物の高さや用途、建設年などの情報もあります。
こうした都市のデータを用いることで、サイバー空間にリアルの世界と同じ道路や建物を構築することができます。
ここに、人や車の流れのほか、センサーで得たデータを加えてシミュレーションを行います。
結果、現在の道路の混雑状況はもとより、この後、渋滞がひどくなるのか、あるいは解消されるのか。
また、渋滞を回避するための最適なルートはどれか、といったことが明らかになります。
デジタルツインは小売業にも活用されています。
三越伊勢丹ホールディングスは、実証試験で伊勢丹新宿本店など新宿エリアをサイバー空間に再現しました。
参加者はアバター(分身)をこしらえ、仮想の街で買い物を体験できます。
このほかにも、デジタルツインを用いることで、ウイルスの拡散予測、防災、物流など、さまざまな用途に活用可能です。
米国のシンクタンクの試算では、世界のデジタルツイン技術の市場は2026年には482億ドルと昨年の15倍以上に成長するといわれています。
世界中から注目されているデジタルツイン技術ですが、歴史は古く、最初に活用されたのは、1970年、アポロ13号の月面探査プロジェクトにさかのぼります。
当時、宇宙飛行中に酸素タンクが爆発し、危機に陥りました。
その時、今でいうデジタルツインに近い、地球上のシステムを用いてシミュレーションを実施して帰還につなげたといわれています。
その後、デジタルツイン技術は製造業に浸透しました。
製品を3Dで設計し、製造ラインを3D化することで、実際にラインを作らなくてもシミュレーションできるようになりました。
従来ならば、ラインにモノを流すことで初めて問題が生じ改善点が明らかになるのですが、事前にシミュレーションすることで問題を未然に防げるようになったのです。
問題解決のための無駄な作業が減り生産性を上げることが可能になりました。
現在、デジタルツインは都市計画や物流、小売り、医療、医薬など幅広く活用されています。
ただ、デジタルツインといっても、はっきりとした定義があるわけではなく、3Dの設計管理、シミュレーションなど、技術やソフトウエアの集合体を指すにすぎません。
今後、どのようにしてデジタルツインを自身のビジネスに活用するか、よりよい活用法を見つけていくことで、さらに可能性は広がります。
まだまだ、新しいサービスや生産性向上につながる可能性は大いにあります。
(記事提供者:(株)日本ビジネスプラン)
記事提供:ゆりかご倶楽部
[Studying English]
参考URL
■国税庁HP新着情報(国税庁トップページ)NATIONAL TAX AGENCY
11月29日朝時点での新着情報は、以下の通りです。
国税庁ホームページ掲載日:2021年11月26日
≪税の情報・手続・用紙≫
●「日本ワイン祭り」の開催について
●非居住者に係る金融口座情報の自動的交換のための報告制度(FAQ(報告事項の提供))を更新しました(PDF/945KB)
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●質疑応答事例を更新しました
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□法令解釈通達 |国税庁
■消費税の軽減税率制度について|国税庁
◆国税不服審判所/公表裁決事例
◆国税庁/税務訴訟資料 |
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