最近、メタバースという言葉を耳にする機会が増えました。
メタバースとは「Meta(超越した)」と「Universe(世界)」を組み合わせた造語です。
正式な定義は定まっていませんが、インターネット上の仮想空間にアバターで参加し、他者とコミュニケーションするものを指します。
人気のゲーム、「あつまれ どうぶつの森」や「マインクラフト」などをプレイしたことのある人ならば、イメージがつきやすいのではないでしょうか。
メタバースが注目される背景には、ビジネスとして利益が期待できる点にあります。
米国では、メタバースのゲーム内の土地が430万ドル(約4億8,800万円)で取引され、話題になりました。
現実世界の不動産投資と違い、メタバース内の建築物は経年劣化や災害などによる損傷がなく、修繕費がかからないといったメリットがあります。
メタバースは現実にない空想の空間を指すこともありますが、現実を反映した空間のこともあります。
不動産業界では、実際の街並みを再現したメタバースの空間で、新築分譲マンションの販売を始める動きがあります。
また、ある英会話の企業はメタバースで英会話を学べる教室を始めています。
教室に通わなくても、隙間時間で学習できる点は利用者にとって大きな魅力となります。
最近では、エンタメ業界もメタバースに参入しています。
テレビ朝日は「光と星のメタバース六本木」を展開し、番組と連動して仮想都市を建設。
人気アニメとのコラボや芸人によるバーチャルライブなどを提供しています。
このほか、銀行からメーカー、自治体まで、幅広い分野でメタバース参入が報じられています。
今後、メタバースに参入する企業はさらに増えるとみられています。
最近、話題となっているメタバース。
インターネット上の仮想空間にアバターで参加し、他者とコミュニケーションするものを指します。
ただ、メタバースの浸透により議論が必要になる事項も生じています。
一例を挙げると、「私とはだれなのか」という「自己観」です。
現実ではおとなしく腰の低い人が、メタバースの仮想空間では強気で大口をたたく人で通っていることもあります。
両者を分けて行き来する人もいますし、両者を混同し混乱する人もいます。
このとき、リアルの世界で生きる「私」と仮想空間にいる「私」とは別物でキャラクターも異なりますが、両方とも「私」です。
私とはだれなのか、私以外を決める境界は何か、定義や基準が必要です。
また、メタバース上の「私(アバター)」をグループ数名で運営しているケースもあります。
複数で運営している場合、不動産や金融の分野では、「私がだれか」は極めて重要です。
Aさんにお金を貸したと思っていたが、実はAさんとBさんが一つのアバターを共用していたため、見知らぬBさんにお金を貸していた、ということも起こります。
今後、メタバースにおける「私はだれか」はさらに議論が深まることが予想されます。
ところで、メタバースが最初に注目されたのは2000年代半ば、米国のゲーム「セカンドライフ」が人気になったことが一つとしてあります。
この時も、セカンドライフ内の土地が高値で取引されました。
また、大手企業がセカンドライフ内に広告を出し、話題にもなりました。
ところが、やがてブームは去り、人気は衰えていきました。
今回のブームはいつまで続くのか、それとも私たちの社会に定着し、一人一つ以上のアバターを有することが日常となるのか。
しばらく目が離せません。
(記事提供者:(株)日本ビジネスプラン)
記事提供:ゆりかご倶楽部
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参考URL
■国税庁HP新着情報(国税庁トップページ)NATIONAL TAX AGENCY
9月30日朝時点での新着情報は、以下の通りです。
国税庁ホームページ掲載日:2022年9月29日
≪トピックス≫
●【酒類事業者向け】「フロンティア補助金」の第4期募集を開始します
≪法令等≫
●「印紙税法基本通達」の一部改正について(法令解釈通達)
■財務省
・財務省 各年度別の税制改正の内容
□総務省 税制改正(地方税)
■ご意見箱 財務省
□法令解釈通達 |国税庁
■消費税の軽減税率制度について|国税庁
◆国税不服審判所/公表裁決事例
◆国税庁/税務訴訟資料 |
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