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消費税 保険料と保険手数料の不思議

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消費税の構造

 消費税は、事業者が売上等で預かった消費税から、仕入や経費等で支払った消費税を引いて残りを国に納付することとなっております。

要は、消費税は消費者から預かった分が最終的には国に納付されると言う仕組みです。

保険料

 保険料は万が一の時に「保険金」を支払うと言う役務の提供を受ける為の金銭の支払ですから、基本的に課税取引となります。

しかし保険料は、特別に非課税とすると規定されている為、非課税取引とされます。

保険手数料

 保険手数料は「保険料」を支払うと言う契約を結ぶ』営業活動に対する手数料です。

所謂保険代理店の売上ですので課税取引とされております。

保険手数料は保険料の一部では?

 しかし通常は保険料と保険手数料は区分されてなく、一括して保険料として支払われております。

このような場合は、その全てが非課税と規定されておりますので、すべて非課税とされます。

保険代理店収入は課税

 保険会社から保険手数料として支払われる保険代理店の収入は、課税取引として消費税がかかってきております。

消費税は構造的に二重取りを生む

 ということは、保険会社は通常保険手数料も合わせて、保険料として徴収しておりますから、保険手数料にかかる消費税も保険料として徴収していることになります。

 課税事業者が保険料に含めて払った消費税は払った課税事業者からは引けず、保険代理店の手数料収入には課税されておりますから、国としては二重取りとなっております。

非課税取引がある場合は、往々にしてこの二重取りは発生しております。


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