最近は『クールジャパン』という言葉が流行っています。
日本語に直訳すると『スマートでかっこいい日本』といった感じでしょうか。
この『クールジャパン』を代表するのがキャラクター、アニメを始めとする文化産業です。
「ポケモン」「ドラえもん」などのアニメキャラクターや「ハローキティ」などの
ブランド、「アキハバラ」に代表されるメイド文化や電脳文化などを総称します。
その潜在的な成長力は、製造業に替わる日本の輸出産業の柱と期待されています。
ところが、最近はやや頭打ちの傾向も見受けられます。
これは財界行政を含めて、これらの産業を貪欲に進出させようとする、
「オールジャパン」としての産業育成への気迫が少ない、
また企業側ではクリエイティブの段階で満足してしまって、
海外に売り出そうという気概を持ったプロデュース人材が少ないといったことが考えられます。
売り方次第では莫大な市場が形成されるキャラクターであるかもしれないのに、残念なことです。
コンテンツを単に輸出するのではなく、幅広い行政を含めたインフラの輸出・構築も
必要かもしれません。自然エネルギーを合理的に活用しようというスマートシティや、
新幹線のような交通システムの輸出でも重視されているような、
キャラクターについてもインフラとしての輸出への取り組みが求められるところです。
そんな中で、世界を相手に成功している例をみてみましょう。
「ハローキティ」です。現在取引している国109ヵ国。
ライセンスによるビジネスで、サンリオは営業利益約150億円を稼ぎ出しています。
その成功の秘訣は何だったのでしょうか?
ここでは「キティちゃん」がキャラクターとしての力があったということは置いておきます。
今年5月にオンエアーされたNHKスペシャルの『追跡!世界キティ旋風のナゾ』では
中東や欧州、北米での調査を通して判明した購入動機の第一位は「ピンクだから」というものでした。
しかし、ここで注目したいのが、「サンリオ」のライセンス戦略です。
海外向けのデザイン戦略を練るイタリアのデザインルームでは、
その地域のニーズに合わせたデザインに取り組むスタッフの姿がありました。
そこには、「嗜好・志向・指向」を探り、試行錯誤を繰り返す姿がありました。
海外で日本のキャラクターがもてはやされるから、といって単純に、
海外の代理店にキャラクターの売り込み依頼をしても成功はしません。
その国の人の話をよく聴き、ニーズを探ることができる体制づくりが不可欠です。
世界で将来的に活躍できる若い企業を育てていくことが必要でしょう。
企業が自由に世界で活躍できるような舞台を日本全体で作り上げるべきでしょう。
(記事提供者:(株)税務研究会 税研情報センター)
記事提供:ゆりかご倶楽部
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