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HOMECONTENTSタックスニュースタックスニュース平成25年タックスニュース 2013.09.06


最近の就活事情と中小企業の新しい試み【時事解説】

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 20年前の就職活動は、はがきで資料を請求して応募書類を取り寄せることからスタートしていましたが、今は、インターネットの普及により、誰でも閲覧できる就職サイト上で企業情報を確認し、エントリーボタンを押すだけで応募できるなど、就活事情が大きく変化してきました。

 手書きで郵送していた履歴書も、現在ではweb上のエントリーシートに記入することで受け付ける企業が多数あります。

「志望理由」「自己分析・PR」「学生時代に一生懸命だったこと」などを400〜800字程度で記入し、企業に提出するのです。

一度応募書類を作成すると、コピー&ペーストで他の企業の応募書類にも流用することができるため、より多くの企業に応募しやすい状況が生まれているといった皮肉な状況にあります。

 手軽に応募できる背景もあって、人気のある大手企業の人事部には何千通のエントリーシートが寄せられることもあるといわれています。

そのため、この段階でwebで適正検査やテストを実施し、いわゆる“足切り”を行うなど、企業側もその対策を検討せざるを得ない状況となっています。

そのため応募人数が莫大になると、じっくり丁寧な選考ができず、結果よい人材を見つけることができないといった理由から採用活動の見直しを検討する大手企業も増えています。

 経団連は会員企業の採用活動の自主ルールを定めた「倫理憲章」を見直し、大学生の就職活動の解禁を大学3年生の3月に繰り下げることを決めました。

2016年4月入社の採用から適用するとしています。
現在は3年生の12月から企業説明会やエントリーの受け付けなどをはじめるとされていましたが、さらに3ヵ月後になることとなりました。

 中小企業における今までの新卒採用活動は、大手企業が内定を出したあとに、本格的にスタートさせていましたが、これからは採用開始時期を今までより早めたり、採用担当者自らが大学を訪問し積極的にPRして学内セミナーを行える環境を整えるなど、より学生との接点を増やす対策を行う必要があるでしょう。

 人材情報提供会社アイデムは、自分自身をアピールしたい学生と、求める人材を一本釣りしたい企業をマッチさせるサイト「JOBRASS新卒」を提供しています。

このサイトでは、逆指名されたい学生が、「就活プロフィール」に資格やスキル、志望する業界やその理由、希望条件を書込み、顔写真を貼って登録します。

企業から注目して欲しい学生は、自分の強みや魅力をよりアピールするために、自分の研究成果や論文をアップロードすることも可能です。

このようなサイトを中小企業が活用することで、今まで会えなかった学生と出会う機会も増え、自社のPRを対個人に向けて行うことが可能となります。

 この機会に採用活動について改めて見直してみてはいかがでしょうか?
自社にあった個性・特性を持つ学生と出会える機会が増えるかもしれません。


(記事提供者:(株)税務研究会 税研情報センター)




記事提供:ゆりかご倶楽部
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