ひさびさに五輪書を読みかえしてみました。
かの剣聖、宮本武蔵が著わした「地水火風空」の兵法書です。
五輪書は必ず勝つための極意が観念ではなく実戦で著わされています。
あらためて、宮本武蔵のすごさを感じました。
紙面の関係上、詳しくかけませんが、是非、皆様にも読んで頂きたい一冊です。
経営ならびに人生はつまるところ勝つか負けるかであります。
切り合いで言えば死ぬか生きるかです。
勝つための極意、神髄がこの書にたくさん何度もでてきます。
「よくよく吟味すべし」、「よくよく工夫すべし」、「よくよく鍛練すべし」、「よくよく稽古すべし」、「よくよく分別すべし」、と「千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を練とす」、よくよく考え、よくよく工夫し、不断の訓練修行し、得道せよ。
と書物全体で訴えているようにせまってくると感じました。
努力、努力、努力である。
エジソンの実験、実験と同じだと思いました。
所詮これより他の道はないのでしょう。
精神論のようであって五輪書はまさに勝つための実践書であると思います。
地の巻より少し引用いたします。
「我、兵法を学ばんと思う人は、道をおこなう法あり」
第一に、よこしまになき事をおもう所
第二に、道の鍛練する所
第三に、諸芸にさはる所
第四に、諸職の道を知る事
第五に、ものごとの損得をわきまゆる事
第六に、諸事目利を仕覚ゆる事
第七に、目に見えぬ所をさとってしる事
第八に、わづかなる事にも気を付くる事
第九に、役にたたぬことをせざる事
兵法書というより経営書みたいです。
税理士 川島博巳 2000/03/01 |
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