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HOMEエトセトラ税理士の独り言経理の仕事 (from monologue blog) 2012.09.16


経理の仕事

私の若かりしころの経理の試算表の作成の経験から
昔は、手書きで伝票を起こし、それを総勘定元帳に転記して計算を集計して試算表を作成します。
試算表の貸借の合計が一致しなければいけません。
これを貸借一致の原則のといいますが、複式簿記の最大の特徴です。

これがなかなかあわなかったのです。
1回の転記・試算表の作成でできるようになるのに1年かかりました。
しかも毎日仕事を持ち帰りまして。

それで、どうするか、まず、伝票の借方・貸方の合計額を計算します。
このもとの伝票の借方・貸方の合計額が一致してないなければ合うはずはありませんから。
また試算表の合計額と一意していなければなりません。

次に現金出納帳・預金帳の残高と試算表があっているかどうかを確認します。
その次に総勘定元帳の借方・貸方の毎月の合計額が伝票の合計額とあっているかの確認をします。

伝票からの各科目の集計計算にはかなりの技術がいりますが、
合っていなければ、転記のあやまりがないか確認し、計算の再確認をします。
最初のころは10回見直すたびにまちがいを発見したものでした。

それだけ、経理の総勘定元帳への転記は集中力が必要でした。
チェックも数字を見て確認しているようできちんと見ていないものなのです。

今は会計プログラムですから、中味がまちがっていても貸借は必ず一致します。
手書きの経験が今の人たちはまったくないのです。
ですから、同じ間違いを繰り返します。

昔風にいえば、苦労をしていませんから、間違いを間違いと意識しません。
まちがったままである場合があります。
手で覚える、体で覚えたものではないため、技術ではないといっても
いいでしょう。

キーボードがたたけて、簿記の仕訳が少しできれば、帳簿の中味は別にして
帳簿ができてしまいます。

ですから、結果として会計プログラムの帳簿と手書きの帳簿とを正確さか比べると
手書き帳簿のほうが正確さが上といえます。
伝票も手で作成しますから、仕訳の技術も上達します。
会計プログラムでの入力は何故か仕訳能力が昔に比べるとなななか向上しないような
気がします。

ですので、まちがえたもののチェックは相当のワザがいります。
手書きで行う苦労を経験したことがない人はわかりようがないのですが。
知識を必要とするチェック能力が高くても、ダブり入力、桁違い入力の
ミスなどはセンスや直感及び現金出納帳がないと正確なものは
できないといえるでしょう。

ですので、帳簿の中で現金出納帳が一番大切なのです。
話がとんでしまいました。

私は、自分がインプウトしたものでさへ再度チェックします。
インプットし終わったら、まず仕訳帳のチェックをして、
その後総勘定元帳のチェックを行います。
その後消費税の税区分元帳をチェックします。
試算表にて、前期比較をしてきにかかる所やおかしいと思ったら、
再度チェックします。

チェック事項をメモをします。
確認事項を翌月に延ばしません。保留事項がもしあればメモに残します。
決算時に1年分を同様にチェックして、決算メモを残します。
人間は忘れる動物ですから、また税務調査時に役に立ちます。



(from monologue blog) 2012.09.16 税理士 川島博巳
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